| 内容 | あなたの施設の商品は売れていますか?きちんとした利益を生み出すための計算はできていますか?そこで製造にかかわる障害者の工賃は確保できていますか? これから商品開発を行う方も、商品の製造方法を見直していきたい方も、セミナー受講をお勧めします。3回連続でじっくりと学んでください。
 
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| 開催日 | 10月9日(木) 10月23日(木) 10月29日(水) | 
| 定員 | 30名(できるだけ同じ方が3回連続でご参加ください) | 
| 参加費 | 1人1回¥2,500 | 
| 時間 | 13:30~16:30 | 
| 会場 | 梅田スカイビル(大阪市北区大淀中1-1-88) | 
| 講師 | 柏木克之氏 ((社福)一麦会 麦の郷 執行理事 平成24年度社会福祉審議会特別委員) | 
| 概要 | 第1部 計数管理の基礎 企業から作業所に転職して
 事業の予算の計画がない
 計数管理が身についていない
 一般市場への営業ができていない  バザー売りがほとんど
 事業に対する対策会議がない  利用者への対応に関する会議がほとんど
 福祉と事業両立は大変だが、障害者の自立のために!
 企業と施設の運営の仕方は違う
 障害者・・様々な特性 個人に応じた目標
 企業とは違う(企業に合せた目標に人が合わせる)
 企業の競争原理を持ち込めない
 利用者が居づらくなる施設では意味がない
 「利益」を出すことの大切さ
 利益・・利用者に対する社会的責任を果たすために必要不可欠
 経済的自立なくして生活自立はありえない
 売価
 作業所でどのように決めているか?
 「売れる値段」を考える しかし原価は無視できない。
 一般市場で価格水準を知る
 原価
 仕入れ原価 製造原価
 原価率
 原価率=原価/売価
 麦の郷では・・・
 製造原価 労務費・経費の按分は難しいので原材料のみ
 人件費は福祉事業収入でまかなっているのでいれない
 利用者の工賃は別項目で計上
 歩留まり率と原価
 歩留まり率=目減り後の重量/元の重量
 原価がわかっている時の売価の計算
 売価=原価/1-値入れ率  値入れ率60%確保したい
 作業所商品の市場で狙う位置
 こだわりの商品で量販店の一角にくい込む
 地域の原材料を使ったこだわり商品
 第2部 営業・販路拡大
 職員に営業活動の推進を!
 福祉関係の販売だけでは存続できない
 「福祉」は営業アピールにはならない
 結果が出る営業は商品力+営業力
 作業所の売価・・・一般市場の価格とあっているかどうか
 自主製品のこだわりをアピール・・手づくりだけではだめ
 原材料の説明ができるように
 原材料へのこだわり→農産物作り→加工技術を身に付ける
 加工の機械を助成金で手に入れる
 障害者が楽しく仕事するために
 その機会を多くつくるために  営業は大切
 営業に必要な基礎知識をしっかり把握しておく
 値入高・値入率・原価・ロス率・値下高・粗利益高・粗利益率
 商談で重要な事項
 商品のこだわり・原材料・売価・納品価格
 一日の生産量・賞味期間・発注単位・最低発注数量
 発注から納品までの時間 PL保険
 バイヤーに対して即答できる力 商品知識を持っているか
 基本的な計数管理の理解
 作業所から「社会的企業」をめざす
 生産設備の向上・衛生管理設備・品質管理設備
 食品加工場の建設・エアーシャワーの設置・はめ込み式の窓の設置・金属探知器
 第3部 計数管理の応用
 損益分岐点
 総収益・・就労支援事業ではほとんど売上
 総費用・・作業所から出て行ったお金(水光費・給料・家賃など)
 固定費・・売上に関係なく支出される経費
 変動費・・売上の増減によって増減する経費
 損益分岐点売上高→損失が出るか、利益が出るかの分かれ目となる売上高
 演習 損益分岐点売上高を出す  公式に当てはめてみる
 自分の作業所の損益分岐点を出す
 予算を立てる
 施設で予算を立てている施設は少ない
 事業の計画と管理を明確にして、適切に遂行されるために必要
 月別売上高予算を組む
 損益計算書
 企業会計の一つ  社会福祉法人会計の事業活動収支計算書
 クリーニングや印刷事業などの場合は「製造原価報告書」作成
 (商品にかかる原材料費は少ないが、燃料費・水道光熱費等の費用が大きいので
 細かな説明が必要・・義務ではない わかりやすくするために)
 農産と農産加工の損益計算書
 農産物→加工→利益を生む
 農産物のみでは薄利
 営業実績書
 記録を残すことが大切!次年度の運営に向けて
 第4部減価償却
 土地以外の有形固定資産、建物、機械、備品、車両などは老朽化していく
 その耐用年数にあわせた費用計上
 購入の際に全額経費にはできない
 設備投資
 事業を軌道に乗せるためには設備も本格的でないと収益の高い事業はできない
 事業資金の確保
 あらゆる助成金に申請
 有限会社を作って借金
 新規事業計画
 例)農産直売所
 事業の目的  障害者の職場開拓と地域貢献
 地元のスーパーが潰れ、買い物弱者の発生
 買物支援活動を通じて障害者が地域に受け入れられるように
 経営理念  何のために? 利用者の経済的自立・社会的自立
 どのような? 一般就労に近い事業所を
 →これらを整理
 直売所の強みと弱みを見極める
 経営資源(人・物・情報等)は?
 作業所を取り巻く環境は?  外部環境にうまく対応?
 地域の自治会や企業・経営団体との交流は?
 強みと弱みを冷静に見極め、機会と脅威を考える
 強みは?  法人の物件を無償で借りれる
 福祉関係の助成金活用
 自法人製造商品でかなりの品揃え可能
 委託手数料安い  職員の情熱・使命感
 →強みを強化・弱みを補強
 農家が自宅用に作った低農薬野菜を出品
 高齢化した農家へ利用者を派遣して農作業を
 買い物弱者のために宅配サービスを行う
 事業資金の確保
 直売所の開設計画を立てる
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| 参加者の声 | ・値入れ高の考え方 計算を学び、今後の仲間の工賃底上げにつなげていきたい。 ・売上高の率、数式に表すとわかりやすく、勉強になった。
 ・計数管理の必要性は重々承知ながら中途半端に終わっていた。なんとかしたい。でもそれが施設で受け入れられるかどうか・・
 ・利益率の考え方は勉強になった。
 ・こだわりの部分の大切さ 何にこだわって買ってみたいという思いにさせるか、すごく考えさせられた。
 ・利用者さんの商品生産力と商品の原価・売価・値入れ率など、全てのバランスを保たなければ施設が成長していかないということがわかった。
 ・模擬商談で売り込みの弱さが実感できた。
 ・眠くならなかった。勉強しなければいけないことがたくさんあると感じた。
 ・実習に楽しく参加できた。営業のポイントがよくわかった。
 ・もっと発想豊かに商品作りをしていきたい。
 ・商品知識だけでなく、その強み・弱み・特徴をしっかり掴んでおくことが大事だと思った。
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